服用について

カプセルの服用方法

監修:鳥取大学医学部 感覚運動医学講座 皮膚科学分野
教授 吉田雄一 先生​
国立成育医療研究センター 小児がんセンター 脳神経腫瘍科
診療部長 寺島慶太 先生

用法

決められた量を1日2回、カプセルをそのまま、コップ1杯程度の水またはぬるま湯で服用します。
服用する量は一人ひとり異なります。
⻘と白のカプセルをそれぞれいくつ飲むのか、把握しておきましょう。

用量及び用量調節

身⻑と体重から算出する体表面積によって服用するお薬の量が変わります。

  • 体の表面の総面積です。

通常量の体表面積-
投与量換算表

副作用があらわれたとき

医師の判断で服用量を減らす場合や服用中止となる場合があります。
ご自身の判断で服用量を変更することはしないでください。
あらわれやすい副作用や注意すべき副作用の初期症状については「副作用について」のページで紹介しています。
これらの症状以外でも、体調の変化を感じたら、主治医、看護師、薬剤師にご相談ください。

肝障害をお持ちの方やコセルゴ®の効果に影響するお薬を服用している方

コセルゴ®副作用が強くあらわれてしまう可能性があります。
そのため、医師の判断で通常より少ない量で飲み始める場合や服用量を減らす場合があります。
健康状態と、コセルゴ®以外に服用しているお薬の情報は必ず主治医、看護師、薬剤師に伝えてください。

  • CYP3A阻害剤やフルコナゾール、CYP3A誘導剤と呼ばれるお薬です。

カプセルを飲み込むためのコツ

下を向いた状態で飲み込む
  • 錠剤は水に沈みますが、カプセルは水に浮きます。
    そのため、上を向いて飲むと、カプセルが喉の入り口から遠ざかり、水だけ飲みこんでしまうため、口の中にカプセルが残ってしまうことがあります。
  • 下を向くことで、カプセルと喉の入り口の距離が近くなり、飲み込みやすくなります。
  • 上を向くと、水やカプセルが誤って気管(空気の通り道)に入ってしまう危険性が高くなります。気管に異物が入ってしまうと、窒息や肺炎などの原因となります。
口の中を湿らせる

錠剤と異なり、口の中が乾燥しているとカプセルは口の中に張りつきやすく、飲みにくくなります。
先に水を口に含んで、口の中を湿らせておくようにしましょう。

服用のタイミング(イメージ)

注意点

  • カプセルの飲み方

    カプセルを開けてはいけません。中身を取り出し、溶かして飲んでもいけません。噛んだり潰したりもしないようにしてください。十分な効果が得られない可能性があります。
    カプセルは、無理に飲み込もうとすると窒息する危険があります。カプセル剤を服用できるかどうか、主治医とよくご相談ください。

  • 服用し忘れた場合

    服用予定時刻の6時間以内であれば、すぐに服用してください。
    6時間を過ぎてしまった場合、次の服用時に正しい量を1回分だけ飲んでください。
    一度に2回分を飲んではいけません。体の中のお薬の量が増え、副作用が強くあらわれる可能性があります。

  • 服用後に嘔吐した場合

    追加で服用しないようにしてください。すでに体の中に入ったお薬の量が分からないため、多く飲むことになり、副作用が強くあらわれる可能性があります。

  • 誤って多く飲んでしまった場合

    すぐに主治医または薬剤師に相談してください。
    体の中に入るお薬の量が増え、副作用が強くあらわれる可能性があります。

  • 保存と保管

    コセルゴ®カプセルはプラスチックボトルに入っています。
    コセルゴ®カプセルを保管しているプラスチックボトルから乾燥剤を取り出さないでください。
    直射日光と湿気を避けて室温(1〜30°C)で保管してください。
    服用するたびに、しっかりふたを締め、お子さんの手が届かないようにしてください。

    • お子さんが誤って開けないように、ふたを押しながら回すと開くようになっています。プラスチックボトルの開け方にご注意ください。