コセルゴ®関連の副作用

コセルゴ®関連の注意すべき副作用(有害事象)の情報や管理についてご紹介いたします。

臨床試験における有害事象発現率

コセルゴ®承認の根拠となったSPRINT試験第Ⅱ相-1において、40%以上で発現した有害事象は以下の通りです。主な有害事象は消化器症状、皮膚症状、血中CK増加等でした(海外データ)1)

コセルゴ®投与群(50例)
全Grade ≧Grade3
有害事象 49 (98.0%) 34 (68.0%)
嘔吐 43 (86.0%) 4 (8.0%)
血中CK増加 39 (78.0%) 3 (6.0%)
下痢 37 (74.0%) 8 (16.0%)
悪心 36 (72.0%) 2 (4.0%)
皮膚乾燥 34 (68.0%) 1 (2.0%)
発熱 31 (62.0%) 4 (8.0%)
ざ瘡様皮膚炎 28 (56.0%) 3 (6.0%)
爪囲炎 28 (56.0%) 4 (8.0%)
頭痛 28 (56.0%) 1 (2.0%)
疲労 28 (56.0%) 0
貧血 27 (54.0%) 2 (4.0%)
口内炎 26 (52.0%) 0
そう痒症 26 (52.0%) 0
低アルブミン血症 26 (52.0%) 0
口腔咽頭痛 26 (52.0%) 0
腰痛 25 (50.0%) 0
斑状丘疹状皮疹 25 (50.0%) 1 (2.0%)
AST増加 23 (46.0%) 1 (2.0%)
咳嗽 23 (46.0%) 0
上腹部痛 21 (42.0%) 0
便秘 21 (42.0%) 0
鼻閉 20 (40.0%) 0

同一患者で同じ有害事象が複数回発現した場合でも1例1件として集計した。
コセルゴ®投与以前に発現しCTCAE Gradeが悪化したもの、又は初回投与日から最終投与日の30日後までに発現した有害事象を集計した。

安全性解析対象集団
(データカットオフ2)
CTCAE ver.4.0、MedDRA ver.24.0

試験概要
【目的】
NF1患者のPNに対する抗腫瘍効果及び臨床転帰から有効性を検討し、安全性についても検討すること
【対象】
組み入れ時にPN関連の病的状態を伴い、手術不能なPNを有する小児期のNF1患者50例
【方法】
コセルゴ®25mg/m²(体表面積)1日2回(約12時間毎)を連日経口投与し、コセルゴ®の有効性・安全性を評価する。
【リミテーション】
NF1患者に対して未検証のアウトカム指標が含まれている。
  1. 社内資料:SPRINT試験第Ⅱ相-1(承認時評価資料)
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