知っていますか? NF1患者さんのための医療費助成制度
–小児慢性特定疾病医療費助成制度 編–
NF1患者さんに関係する医療費助成制度のなかで、小児慢性特定疾病医療費助成制度の対象基準や必要な手続き、2023年10月より変更された助成開始時期等について解説しています。
※下部に本動画のスライドと解説を載せています。ご参照ください。
再生バーのマークをクリックすると、各チャプターへ移動できます。
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- オープニング
- 0:49~
- 小児慢性特定疾病医療費助成制度とは
- 1:16~
- NF1における対象基準
- 2:04~
- 自己負担上限額
- 2:31~
- 手続きの流れ
- 3:31~
- 2023年10月からの助成開始時期
- 4:22~
- 制度適用の具体例
- 5:20~
- インフォームドコンセントキットのご紹介
※PCでご覧の方は、クリックでスライドと解説を拡大できます
オープニング
コセルゴ®は、3~18歳の「神経線維腫症1型における叢状神経線維腫」に対して、国内で初めて承認された経口治療薬です。
コセルゴ®を処方される患者さんが利用できる可能性のある医療費助成制度は主に4つあります。このうち「小児慢性特定疾病医療費助成制度」について紹介します。
小児慢性特定疾病医療費助成制度とは/NF1における対象基準
小児慢性特定疾病医療費助成制度は、特定の疾病を持つ18歳未満(条件を満たせば20歳未満)の患者さんを対象とした制度です。
具体的には、神経線維腫症1型の患者さんのうち、一定以上(記載の1又は2に該当する)の症状を持つ方が対象です。
自己負担上限額
この制度は、所得や重症度により、患者さんが病院や薬局の窓口で支払う1ヵ月分の自己負担上限額が定められています。
たとえば、一般所得Ⅱで、重症ではなく一般の場合、1ヵ月の自己負担上限額は10,000円になります。
手続きの流れ
まず、①患者さんは「指定医療機関」を受診し、②小児慢性特定疾病「指定医」が作成した医療意見書※を受け取ります。
※2023年10月から医療意見書のオンライン登録が開始されています。
③患者さんは、医療意見書を含む必要書類を準備し、居住している自治体窓口へ申請します。その後、④小児慢性特定疾病審査会による認定審査と審査結果の通知を受け取ります。申請から医療受給者証の交付まで3ヵ月程度かかります。
なお、受給者証の認定期間は原則1年※であるため、更新が必要となります。
※更新時期は自治体によって異なります。
先生に行っていただきたいのは、医療意見書の作成です※。
意見書は、小児慢性特定疾病情報センターのHPからダウンロードが可能です。
※医療意見書の作成は、小児慢性特定疾病「指定医」のみが行えます。
2023年10月からの助成開始時期
この制度は、2023年10月1日から、医療費助成の開始時期が変わりました。
今まで支給開始日は申請日でしたが、変更後は、疾病の状態の程度を満たしていることを診断した日等へ遡ることが可能になります。ただし、前倒し期間は原則として申請日から1ヵ月となります。診断日から1ヵ月以内に申請を行わなかったことについて、やむを得ない理由があるときは最長3ヵ月延長することができます。
制度適用の具体例
Aさんは神経線維腫症1型と診断され、腫瘍切除を全身麻酔で行う程度のびまん性神経線維腫があります。これは一定以上の症状に該当しますので、対象になります。
年収は700万円ですので、一般所得Ⅱに該当し、自己負担上限額は10,000円(重症であれば5,000円)です。
患者さんの費用負担の軽減のため、このような患者さんがいらっしゃいましたら、意見書を作成し、自治体へ申請することをぜひご提案ください。
インフォームドコンセントキットのご紹介
弊社では、コセルゴ®による治療を受ける患者さんとご家族へ説明する際のインフォームドコンセントキットをご用意しています。
このキットの中に、医療費助成制度について説明している項がありますので、ぜひ弊社MRにお問い合わせいただけますと幸いです。
注:本コンテンツは2023年12月時点の情報をもとに制作しています。患者さんへのご紹介の際には、各制度の最新情報をご確認ください。